社会人が看護学校受験

社会人から看護師になって後悔している?20代後半全ての時間を看護学校に費やした私の意見

社会人から看護学校に通うか悩んでいる方の中には

「今から学生になって、将来後悔しないだろうか…」と悩んで一歩踏み出せない方や、

看護師として働いている方の中には

「看護師の仕事ってこんなに辛かったんだな…。こんなことなら頑張って社会人から看護師にならなければよかった」

と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そういう私はどうなんだろう?

今回は20代半ばから看護大学に入学し、20代後半の4年間を結婚も妊娠出産もせずに

ひた向きに勉強や実習、友達との楽しい時間に費やした私の率直な意見をお伝えしようと思います。

ちなみに、ブログを書いている時点でミドサーです。

看護実習時に病棟では勤務できないと考え、卒業後は行政保健師として勤務した経験を基にお伝えします。

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かいまるについて自己紹介|社会人入試|看護学生|保健師|不妊治療|AUSワーホリ ブログ初投稿はかいまるについての自己紹介です。 どんな人がこのブログ【ミニミニメーター】を書いているのか、 少しでも知って...

社会人から看護師になって後悔している?と質問されたら…

社会人を経験した後に看護学校に入学し、すでにお仕事をしている方は

「社会人から看護師になって後悔している?」

と質問されたら、何と答えるでしょう?

私的に凄く気になりますね~。

というのも、社会人から看護学生を経て看護師や助産師、保健師になる方って、まだまだ日本だとレアケースだと思います。

1学年から3学年(大学だと4学年)の社会人経験者を集めたとしても、1ダースになるかならないかの少数派です。

なので、社会人経験者と交流したくても母数が少ないので中々意見を聞くことって難しいんですよね。

そのため、今社会人をしている方が看護学校に進もうとしてもフレッシュな意見を聞く場所がないんじゃないかなと思います。

それでは、社会人入試を経て看護大学入学、卒業後は行政の保健師として働いた私の意見はどうでしょう?

もしも、「社会人から看護師(保健師)になって後悔している?」と私が質問を受けたら、

答えは

「後悔するときもあれば、しないときもある」

というどっちつかずな回答になっちゃいます(*”ω”*)

というのも、仕事を含め生活を送っていると良い時もあれば悪い時もあって、

良い時は「あのとき頑張って看護師も保健師も資格取ってよかったなぁ!私、偉いよ!さすがだよ🌟こんなに充実しちゃってさ♪」と自分自身を褒めまくりますが、

悪いターンに入ると「あーあ、20代後半の貴重な時間を学生に費やしちゃって…。もったいないことしたかなぁ~。時間返ってこないかなぁ。この職場、自分に合わないよ、もう~」と、自分自身を責めたり、変えられない過去を後悔したりします。

そこで、なぜこのように二極化した感情が湧き出るのか、

気分が良い時の「社会人から看護師になって後悔していない理由」と、

悪い時の「社会人から看護師になって後悔している理由」

の気持ちの変化やシチュエーションなどを深掘りしていきましょう!

社会人から看護師になって後悔していない3つの理由

年齢関係なく看護大学でかけがえのない友人に出会えたため 

まず、1つ目の理由に「かけがえのない友人に看護学校で出会えたから」です。

私と出会い、私と仲良くなってくれた友人にとても感謝していますし、友人がいなければ4年間という長い学生生活を乗り切れなかったと思います。

入学した当時、私は20代半ばでしたが周りの学生さんは18歳。

化粧っ気も無いし、数週間前までは高校生。ピチピチです!

そんな彼女らと仲良くできるかなと心配していましたが、

年齢なんて関係ないです。

こちらが彼女たちを受け入れれば、あちらも私を受け入れてくれます。

警戒しているのは紛れもなく社会人経験者の方なんですよね。

ジェネレーションギャップなんて言葉がありますが、良い刺激をもらう機会もたくさんありました。

特に勉強方法や実習に向かう姿勢、力を入れる場面と抜く場面のコントロール力など書ききれないほどあります。

長期休暇には仲の良い友人数人と旅行に行くなど、今思い返しても良い思い出です。

また、卒業しても続いている関係って嬉しいですよね。

社会人になると職場での当たり前が自分自身にとっても当たり前になってしまいます。

そんな時、友人に会い愚痴なんて吐くと「それはおかしい!」と意見をくれたり、

「いいな~。うちの職場はこうで」なんて情報交換もできるので良い息抜きになっています。

友人ってつくろうと思っても中々つくれないので、時には苦しい看護学校生活で得られたかけがえのない存在だと思っています。

経済的に安定している場合もあるため

2つ目の後悔していない理由は、“経済面”です。

やはり、経済的に自立していたり安定していると平常心でいられますよね。

下記は厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)を基に医療従事者や関わることの多い介護職等の時給をまとめた図です。

他にもいろいろな職種の時給換算されたお給料がまとめられているので、気になる方は厚生労働省のページを見てみてください🌟

表全体では医師や薬剤師、システムコンサルタント・設計者、学校の先生や教授のお給料はずば抜けて良いように見えました。

ただ、この私が今から又は20代半ばで上記の職種になろうと思いがむしゃらに勉強したとして学校に受かり卒業し、一人前になるまでに何年掛かり学費にいくらかかるのやら…⌛

もしかしたら一生を懸けても難しいかもしれませんし、なれたとしても今よりもっともっと手放すものが多いかもしれません。

または、看護師や保健師の国家資格を取得していなければ、一体私は今どこで何の仕事を時給いくらでしているのだろう…。

きっと保健師として勤務しているよりも時給は低かったでしょうし、もっともっと転職したり経済的にも苦しい人生を歩んでいたかもしれません。

なので、私の人生の経済面のみを考えると頑張って受験をして国家資格を取得し、保健師として働くことができたことはプラスになっています。

ただ、看護師という仕事が決して高収入ということではありません。

独立行政法人国立病院機構(法人番号1013205001281)の役職員の報酬・給与等について 2 職員給与の支給状況 独立行政法人国立病院機構資料一覧 厚生労働省より引用

上記は令和3年度の独立行政法人国立病院機構における報酬や給料等がまとめられている資料の一部です。

病院看護師の令和3年度の年間給与額(平均)総額は510万円です。

一見、もらってるねー!と思うかもしれませんが、他職種のお給料を比べると「多い」とは言えません。

※病棟看護師のことを下に見ているわけではないですよ⚠行政保健師は経験にもよりますが新任期は…察してください(´;ω;`)

そして、このお給料から住民税等が引かれるので、手元に残るお金って…と考えるとどうでしょうか。

今あなたが続けているお仕事の方がお給料の面では充実している可能性もあります。

加えて病院勤務や行政勤務でもサービス残業をする場合があります。

休みの日に勉強会として病院に出向かなくてはならないことがあったりします。

仕事のやり甲斐はありますが精神的に疲弊することもあるため、一概に経済的に安定していると決めつけてはいけないかもしれませんね。

そのため、後悔していない理由として、“経済的に安定している場合もあるため”と少しあやふやな回答になります。

働き口を選びやすい 転職・復職しやすいため

3つ目は、お仕事を探しやすいということですね。

  • 病院、クリニック 夜勤有/無
  • 介護施設 デイサービス、グループホーム
  • 保育所
  • 訪問看護ステーション
  • 障がい者支援施設

求人を探すとたっくさん出てきます。

新型コロナウィルスが流行したときは、病院は世間と真逆の動きをしていたため人材を確保することが大変だったと思います。

また、コロナワクチン接種会場が全国でたくさん設けられたため看護師を募集していましたよね。

看護師の資格があると雇用形態も色々と選べます。

バイトやパートだからといって全くお給料にならないかというとそうでもないんですよね。

時給が高い求人もあるので、自分自身がその時に働きたい形を実現しやすい可能性があります。

私は2022年夏に行政保健師を退職しましたが、そのとき「今年は何が何でも身体を休める」と決めていましたが、2023年になり少しずつ生活に変化を付け始めています。

半年以上のブランクがあっても、新たにスタートを切ろうとしたときに大きくつまずくことなく、今までの仕事がキャリアとして積み重なっている印象です。

さらに、看護師の資格があれば海外で働くというのも現実化しやすいですよね。

嗚呼、私もいつか経験してみたいなぁ~✨

以上が社会人から看護師になって後悔していない3つの理由でした。

社会人から看護師になって後悔している4つの理由

看護実習が辛いため

まずは、看護学生のときに襲ってくる第一関門“病棟実習”!

ここで心が折れて留年したり、退学の道を選ぶ方もいらっしゃいますよね。

私ももう二度と病棟実習は経験したくないですね~!

ただ、私は病棟実習全てで嫌な思いをしたというわけではないです。

病棟実習は1つだけではなく

  • 1年目にシャドー実習
  • 2年目に初めて1人の患者を受け持った実習
  • 3年目に領域別実習
  • 4年目に総合実習

と、大きく分けるとこんな感じで学年が上がるにつれて実習もレベルアップします。

私はどの実習が辛かったかというと、3年目の領域別実習の1つが本当に辛かった…。

ほぼ毎日、家に帰り泣いてました(´;ω;`)ウゥゥ

付き添いの先生との相性も悪く、実習担当の看護師とも上手く話せず、寝不足なので頭も回らずに約2週間、ただただ震えておりました笑

でも、この経験がなければ保健師として仕事をする道を選んでいなかったかもしれないし、適材適所って本当にあるんだなと思っています。

人間関係に悩むため

女性社会特有の人間関係に悩む

2つ目は人間関係ですが、特に女性社会特有の悩みになります。

学生のころに悩んだ経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は保健師になってから悩むことがありました。

看護師も保健師も女性が中心の社会なので中には噂好きの方っているんですよね(;^ω^)

馬が合わない方も社会には存在するのは当たり前なので、そういう方とは距離をとることも必要です。

先日、不妊治療先の助産師さんとお話する機会がありました。

すると、助産師さんから

「保健師さんは真面目過ぎよ~。自分自身で追い詰め過ぎだもん。

職場ではね(噂とか)何度聞いたことでも『そうなんですか!?〇〇さん、すごーい!』って知らないふりしてやり過ごすのも凄く重要なの!決して『うん』と頷いちゃダメよ、加担することになるから」

と、私には貴重なアドバイスをいただきました。

全ての情報を鵜呑みにしていたらこちらが滅入っちゃうので、気を付けたいところです。

社会人経験者というだけで期待されてしまう

社会人経験があるとどうしても「これ、わかるよね。あれ、できるよね。」と思われがちな気がしてしまいます。

気を遣えて当たり前。

報連相ができて当たり前。

仕事のベースはあって当たり前。

等々の当たり前に苦しめられます。

また期待されている分、自分自身から「できません」と発することに抵抗感ができるんですよね。

なので、120%で頑張り過ぎちゃいますし、頑張ることが当たり前になり苦しくなります。

いくら社会人の経験や転職経験があったとしても、今の職場では初めてのことだらけなので、無理に精いっぱい仕事をしなくてよいということを感じました。

ワークライフバランスが保ちにくい

ワークが優先になってしまう

医療や福祉あるあるかもしれませんが、どうしても患者や利用者が優先になりがちです。

身を削り奉仕することこそ美徳と考えている方も医療従事者や福祉職の中には多いのではないでしょうか?

特に上司がこのようなタイプだと本当に下々は大変ですよね…💦

上司の出勤がめちゃくちゃ早かったり、退勤も1時間以上サービス残業している姿を見ると、こちらも「残らなきゃいけないかなぁ」という空気が立ち込めます。

また、有事の際に医療職や福祉関係は忙しくなるため奉仕の心が育ちやすく、ワーク優先になると考えます。

サービス残業は当たり前な環境も

サービス残業と思っていない方もいらっしゃると思いますが、病院では就業時間前に患者の情報を取りますよね。

行政も部署によって、上司によって残業申請を付けられない場合も…。

働いた分、お給料となり返ってくるとそれだけで「また来月も頑張るぞ」というモチベーションになるので付けやすい環境が浸透してくれると嬉しいです。

家族を考える時期と新任期が一緒に迫ってくる

私が社会人から看護師になって後悔している最大の理由が、この

「家族を考える時期と新任期が同時にやってくる」問題です。

仕事を覚えたい新任期ですが、看護学校を卒業し社会人になるころには30歳前後。

当然、自分自身の結婚や女性なら出産も考えたいですよね。

ただ、職場によっては妊娠を嫌な目で見る方が残念ながら中にはいるんです。

その方たちの目を気にするあまり、私は仕事優先に生きてしまいました。

今考えると、将来妊娠・出産を希望しているのであれば妊娠できる身体なのかブライダルチェックすればよかったです。

まだ就職して数か月だから、1年だからと遠慮しているとワークライフバランスなんて保てない環境を自分自身で築き上げているんです。

少し乱暴な言葉かもしれませんが、

社会人としてお仕事しているにも関わらずもう一度資格のために勉強し再出発しようと決めた理由の中には

「家庭と仕事の両立がしたい」という考えもあったと思うので、ぜひその気持ちを忘れず

仕事を優先順位の1番に掲げないように気を付けていきたいですね。

さいごに

社会人から看護師になって後悔していない理由と後悔している理由を記事にしましたが、いかがだったでしょうか?

もしあなたの後悔していない理由としている理由を天秤に掛けて、後悔している理由に傾くなら

潔く新しい職場に身を置いた方があなたらしく生活できるかもしれませんね。

最後に、もし看護師ではなく保健師を選んで後悔している?と聞かれたら…。

私は

「後悔していない。保健師の道を選んでよかった」

と必ず答えると思います。

去年、体調を崩し退職はしてしまいましたが新たな道も繋がっていますし後悔はしていません。

色々と思い悩むこともありますが、悩みつつ休みつつ少しず進んでいければいいかなと思います🌟