「看護師になりたいけど、学校がたくさんあって進路が決まらないなぁ」
という現役の高校生の方や、お仕事をしているけれどもう一度学校で学びなおしたい方に向けてそれぞれの学校の特徴をこの記事にまとめました。
私は社会人入試を通し、国公立大学に入学し看護師と保健師国家試験を受けた経験があるので、それを基に楽しい思い出や苦い経験なども発信していきたいと思います🌟
今回の記事は、
- 看護師になるにはどうすればいいの?
- 学校選びに失敗したくない…
- 看護大学の特徴を知りたい
こういった疑問にお答えします。
短大・専門学校の特徴についてはこちら☟
学費についてはこちらをどうぞ☟
看護師になるには大学・短大・専門学校のいずれかの学校に入学し、国家試験を受ける必要がある
まずは、下の図を見てください。
看護師国家試験・保健師国家試験・助産師国家試験を受けるための進路が記載されています。
資格取得の流れ‐看護職を学ぶ「日本看護系大学協会」より引用
図の1番上に『高等学校卒業』と記載されている通り、看護師になるためにはまず高校を卒業していることが前提です。
そのため、高校を卒業していないというならば、まず今在籍している高校を卒業したり、夜間や定時制の高校を卒業する必要がありますね。
高校卒業後は文部科学大臣が指定した大学または短大か、
厚生労働大臣が指定した専門学校などの看護師養成所に入学し、
授業を受け単位を取得し卒業間際に看護師国家試験を受けることになります。
そして、上から二段目の薄ピンクの段、左から
『看護大学4年』
『看護専門学校4年』
『看護短期大学3年』
『看護専門学校3年』と並んでいます。
専門学校について調べると、看護専門学校のほとんどが3年制のため、
今回は、
- 看護大学4年
- 看護短期大学3年
- 看護専門学校3年
に絞りお伝えします。
それぞれの学校の特徴や違いについて私自身が体験したことなどを踏まえながらお話しますが
まず、このページでは
- 『看護大学4年』
- 看護短期大学3年
- 看護専門学校3年
①についてお話していきます。
看護大学4年の特徴
看護専門分野だけではなく教養を学ぶ時間があり、気持ちに余裕を持って4年間を過ごせる
「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知識、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。」(第52条)
2 大学・短期大学における看護学教育について(3)大学設置基準等の大網化‐文部科学省より引用
と、文部科学省のホームページに書いてあります。
つまり、大学では専門分野だけに留まらず、自分自身が興味を持った教養も身に着けられる場だと私は考えています。
大学では授業に出席し、レポート提出や試験を受け、その授業の単位を取得していきます。
もちろん、看護大学でも看護の専門分野の単位を取得しますが、
教養でも何単位要取得と決まっているので、興味がある授業をとることになります。
私が通っていた看護大学の1学年と2学年前半の殆どは
教養単位取得のカリキュラムが組まれていたため、私は心理学や人類学、教育学などに出席していました。
お姉さんになってから受ける教養って結構楽しいんですよ~🌟
教養では、卒業後に患者さんや住民さんと関わる際に役立つ知識を吸収できたり、
アセスメントに心理学が役立つ場面もあったりしたので、
専門分野以外に触れることができてよかったと感じています。
あとは、気持ちにゆとりを持って学業に取り組めます。
大学は4年間もあるので1時間目から最後までフルフルで時間割が詰まっている日があまりなかったと記憶しています。
例えば1・2限目授業で3・4限目が空きで、5限目授業ということがあり、ずっと学校にいる日なんてことはありましたが、
毎日焦って授業や校内実習をこなしていたことはありませんでした。
私は看護師を志す中ではのんびりマイペースな性格で、不明点は立ち止まり時間を掛けて理解していくタイプなので、
時間に余裕のある大学を選んでよかったと今でも感じています(*’▽’)
周りの友人は勉強だけでなくバイトをしていたり、メリハリをつけて生活しているように見えました。
看護師以外に保健師・助産師国家試験を受けるための授業を選択することができる
保健師や助産師になるためには、看護師国家試験の他に保健師国家試験、助産師国家試験に合格しなければならないのですが、
大学によっては4年間で保健師・助産師に必要な科目を選択し、履修することができます。
ここで注意なのは、全ての大学で保健師・助産師国家試験を受けるために必要なカリキュラムを履修できるわけではないことです。
学校によって
- 看護師のみのカリキュラム (例えば聖路加国際大学)
- 看護師+助産師カリキュラムあり (例えば国立看護大学校)
- 看護師+保健師カリキュラムあり (例えば群馬県立県民健康科学大学)
- 看護師+保健師+助産師カリキュラムあり (例えば兵庫県立大学)
と様々です。
そのため、志望校には看護師の他に何の国家試験を受けられるカリキュラムが組まれているか、確認した方がよいと思います。
また、入学したからといって全ての学生が保健師と助産師の授業を履修できるとは限りません。
3年次に選択制を導入している大学が多いです。
私の大学では夏休み前に保健師又は助産師を目指したい学生が集まり、選抜試験が行われ、
合格した学生のみが 保健師・助産師に必要な科目を 履修できました。
なので、志望校が選択制と記載しているのであれば、どのような方法なのか確認が必要だと思います。
これだけ読むと、大学に入学しても保健師又は助産師資格は取れなさそう…と思うかもしれませんが、せっかくのチャンスですし将来の選択肢を増やしてみてはいかがでしょうか(*’▽’)
もし、短大や専門学校を卒業して看護師以外の資格を取れなかったとしても、諦めなくて大丈夫です。
卒業後又は数年病院で働いたのち、保健師や助産師国家試験を受けるために大学に編入する方も私の大学にはたくさんいらっしゃいましたよ。
他学科の学生と多職種連携教育(IPE)を受けたり、一緒のサークルで仲良くなれる
2019年に『ワンチーム』というワードが流行りましたが、医療現場でも重要になるのがチームワークです。
医療現場には医師もいれば看護師、理学療法士、放射線技師、ケースワーカー等々、
地域に出れば医師、保健師、訪問看護師、ケアマネ、介護士、ヘルパー等々、
同じカリキュラムを勉強してきた者以外の他職種と患者について話し合うことが多く、
学生のうちから他職種の視点を持ち合わせていると後々、柔軟に物事を把握できるようになるかもしれません。
そのため、今、多くの大学が力を入れているのが『多職種連携教育(IPE)』です。
私の大学でも、多職種連携教育という授業があり、1年次から他学科の学生4~5名でグループを組み、病院や施設、デイサービスへ数日間実習へ行ったり、
4年次には、本校の学生と他大学の学生とグループを組み、病院実習へ行き患者さんを受け持ち、
看護以外の視点を養える貴重な体験をしました。
面接で、御校で学びたいことはIPEです!なんて言ったら、やる気あるね~って思われるかも!?カリキュラム、要Checkデス!
あとは大学にはサークルもあるので、サークル内で他科の気の合う仲間を現役の子たちは見つけていましたね^^
私も20代前半であればダンスとかバンドとか組んでみたかった~!
私はというと、途中から美術部に入って先生とおしゃべりしたり、絵を描いたり、陶芸などを通し看護学科以外の子たちとも交流してました♪
看護学科は大変な時期もあるので、こういうのんびりと流れる時間も大切ですよね。
大学の中には社会人入試を実施している学校がある
殆どの皆さんが大学に入学するには「一般試験しか道はない!」と考えるのではないでしょうか。
私もそう思い込み、一般試験は無理だから看護師にはなれないか…と大学について調べる前は諦めそうになったこともありました。
しかーし!
実は、社会人入試を導入している大学があり、皆さんが社会で培った能力を生かす場です。
気になる大学があれば、必ずホームページで確認することをお勧めします。
キーワードは
『学校名 社会人入試 又は 社会人特別選抜試験』
でヒットすると思います。
社会人入試を実施する大学・短大を表にしたので、
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